CBDを試してみたいと考えている方の中には、CBD製品についてリサーチする中で「アイソレート」や「ブロードスペクトラム」といった単語を目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
これはCBDの製法に対して与えられた名称です。
さまざまなWebサイトで見かける単語ではあるものの具体的にどういったものなのか、何が違うのか、いまいち理解していないという方に向けて、今回はアイソレートとブロードスペクトラムの意味や効果の違い、メリットなどについて解説していきます!
アイソレートとブロードスペクトラムとフルスペクトラムの3つの製法
アイソレートやブロードスペクトラムはCBD製法のことを指します。
CBDの製法は全部で3種類あり、もう1つはフルスペクトラムと呼ばれる製法です。
それぞれのCBD製法によって、製造されたCBDの中に含まれる成分が異なるため、購入する際は確認すべきポイントとなっています。
特に、フルスペクトラム製法には麻成分の1つであるTHCが含まれていますが、THCは日本で違法成分に該当するためフルスペクトラムの購入はできません。
それぞれの製法で含有成分が異なるのはもちろん得られる効果にも違いがあるため、まずはそれぞれのCBD製法の特徴について確認していきましょう。
CBDの製法①アイソレート
麻にはCBD以外に多種多様なカンナビノイド天然成分に加え、テルペン・ミネラルといった成分も豊富に含まれておりその成分の総数は500種類以上とされています。
そこからCBD成分のみを抜き出す製法のことをアイソレートと呼びます。
CBDアイソレートは真っ白な粉末の形状をしていることから「パウダー」や「クリスタル」といった商品名で販売されるケースが多く、純度99%のCBD成分でTHCをはじめとしたCBD以外の成分が含まれていないのが大きな特徴です。
CBDの製法②ブロードスペクトラム
ブロードスペクトラムとはCBD成分の他にもテルペンやミネラルといった成分を含む製法のことで、CBDとその他の成分による相乗効果(アントラージュ効果)を期待できる点が特徴的です。
またCBNやCBGといったカンナビノイド天然成分も含まれていることから麻特有の苦味がありますが、日本の法律で違法扱いとなるTHCに関しては含まれていません。
CBDの製法③フルスペクトラム
麻の含油成分全てを含むフルスペクトラムはTHCも含有する点が他のCBD製法との違いですが、この製法も相乗効果を期待することができます。
ただし日本ではTHCは違法成分に該当してしまい、CBDフルスペクトラムを持っているだけでも法律違反となるため注意が必要です。
安全性は製法ではなく原料メーカーによって変わる
一般的にアイソレートであればCBDの純度が99%と高いため、違法成分であるTHCをはじめとするその他成分の混入がほとんどなく安全といわれています。
とはいえ、CBD製品の安全性は製法ではなく原料メーカーによって変わるのが実際のところなので、CBD以外の成分をも配合しているブロードスペクトラムであってもきちんとした原料を使用していれば安心して使用することが可能です。
当サイトで扱っているCBD製品は日本CBD協会から入手したバイオシード社の原料を使用しており、バイオシード社の原料は医療用原料製造ライセンスを有する工場で作られています。
製法だけでなく、原料メーカーや製造メーカーなども判断材料とし効果を十分に得られる製品を探してみてください。
安全でないCBD製品を使用するとどんなリスクがある?
CBDの抽出・製造の過程で危険物や不純物が混入すると、人体に悪影響を及ぼすリスクがあるため気をつけなくてはなりません。
例えばTHCが混入してしまったCBD製品を使用した場合、THCが持つ精神活性作用(いわゆるハイになる)が現れる可能性があります。
CBDを使用する際は相乗効果が期待できるブロードスペクトラムや、THCを微量に含むフルスペクトラムが推奨されることもありますが、日本においてTHCは違法成分に該当するため知らずに所持して法律違反している可能性もあるため十分な注意が必要です。
また、実際に安全とされているアイソレート製法を使用したCBDでも過去に少量のTHCが確認されたという情報もありますので、購入する際には必ず原料メーカーを確認し、危険な話が上がっていない企業であるか確認するようにしましょう。
CBD製法によって効果に違いがある?
CBD製法には3つの種類があることをご紹介しましたが、それぞれの製法によって実際にどのような効果の違いがあるのでしょうか?
ここからはTHCを含むフルスペクトラムを除いて、アイソレートとブロードスペクトラムではどのような違いがあるのかについてご紹介ご紹介していきます。
アイソレートはピュアなCBDの効果を試せる
アイソレートは、他のCBNやCBGといったカンナビノイド成分などを含有していないためピュアなCBDの効果を試すことが可能です。
CBDそのものが持つ効果としては、以下のようなものが挙げられます。
- 不安感・ストレス・痛みの緩和
- 肌トラブルの予防・解消
- 不眠の緩和・睡眠の質向上
- 疲労回復・リラックス作用
- 腸の働きのサポート
また麻特有の苦味や風味がなく無味無臭という点が特徴で、CBDを初めて試すという方や苦いのが苦手な方にはおすすめといえるでしょう。
ブロードスペクトラムは相乗効果が期待できる
ブロードスペクトラムはCBD以外の麻成分も含むことから、CBDとその他有用成分による相乗効果を期待できます。
例えばCBN・CBGなどのカンナビノイド類やミルセン・リモネンなどのテルペン類といった他の成分と一緒に摂取すれば、CBDが持つリラックス作用や睡眠の質を向上する作用などをより高めることができるといわれています。
アイソレートではなかなか効果を実感できなかったという方は、ブロードスペクトラムを試してみてはいかがでしょうか。
CBDの製法別のメリット・デメリット
製法によって主に入っている内容物や効果の感じ方に違いがあるCBD製法ですが、それ以外にもメリットやデメリットはあるのでしょうか?
最後に、シンプルに効果が実感出来るアイソレートと、相乗効果をも期待出来るブロードスペクトラム、そしてTHCをも含有してしまう恐れのあるフルスペクトラムのそれぞれのCBD製法ごとに、メリット・デメリットについて解説していきます。
アイソレートは使い勝手が良く安価で手に入れやすい
アイソレートは他の2つの製法と比べると安価で売られていることが多く、それでいて高純度のためCBDの摂取量をコントロールしやすい点が大きなメリットです。
またアイソレート製法で生成されたCBDは無味無臭であることに加えて粉末を食品やオイルに混ぜ合わせて摂取できるため、味を気にせずにCBDを摂取したい方や初心者の方でも取り入れやすくなっています。
ただしアイソレートはCBD成分しか含まれない製法のため、CBDのベースとなる効果しかえられないのは人によってはデメリットと感じる部分ではないでしょうか。
ブロードスペクトラムは相乗的な作用が期待できる
ブロードスペクトラムは、CBD成分とテルペンやミネラルといった成分との相乗的な作用を期待できる点がメリットといえます。
まずはアイソレートを試してからCBDが持つリラックス作用や抗酸化・抗炎症作用をもっと高めたいと感じた場合は、ブロードスペクトラムを使用してみると良いでしょう。
ただしブロードスペクトラムはテルペンや他のカンナビノイド天然成分なども含むため、麻特有の苦味・風味がある点はデメリットといえます。
フルスペクトラムは日本の現行の法律では購入できない
フルスペクトラムだけに含まれるTHC成分との相乗効果が期待でき、抗炎症・鎮痛などのCBDがもたらす作用を高めてくれるという大きなメリットがあります。
ただし日本の現行の法律では、THCは違法成分に該当するため手に入れることができず所持しているだけで違法となるため、デメリット以前に現状CBD製品を購入しようと思ったらフルスペクトラム以外となります。
実感できる効果が大きい分、何が起こるかわからない・調整が出来ないという事から反対にデメリットになっているといえるでしょう。
CBDのアイソレートとブロードスペクトラムの効果やメリットまとめ
CBD製品には大きく分けて以下の3種類の製法があり、製法によって効果やメリット・デメリットに違いがあります。
製法 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
アイソレート | 麻からCBD成分のみを抽出する製法 | ・安価で手に入る ・純度が高い ・使い勝手が良い |
・相乗効果がない |
ブロードスペクトラム | CBDだけでなくテルペンやミネラルといった有用成分も含む形で抽出する製法 | ・相乗効果を期待できる ・原料メーカーによっては安全性が高い |
・麻特有の苦味や風味がある |
フルスペクトラム | CBDに加えてTHCを含む全ての麻成分を抽出する製法 | ・相乗効果を期待できる | ・麻特有の苦味や風味がある ・THCを含むため日本では違法 |
アイソレート製法では相乗効果が期待できませんが安価で手に入れやすいことに加えて、無味無臭かつ高純度で摂取量のコントロールをしやすいためCBD製品初心者におすすめです。
またブロードスペクトラムよりもアイソレートのほうが安全性が高いといわれていましたが、きちんとした原料メーカーであればブロードスペクトラムでも安全に利用できます。
CBD初心者はまずアイソレートから試してみて、摂取量や作用の程度に慣れてきたらブロードスペクトラムに切り替えてより効果を実感するのも良いでしょう。
自分に合ったCBD製品を探すためにも是非様々な製品をお試しください!