医療をはじめ健康・美容など幅広い分野で注目を集めているCBDですが、最近では若者を中心に多種多様なCBD製品が話題となっています。
しかし「CBDは効果ないのでは?」と思っている方や、「実際に使用してみたものの効果を実感できなかった」という方もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事ではCBDを使用しても効かない原因や、効果を感じないときの対処法などについて解説していきます。
CBDを使用しても効果ない原因とは?
まだCBDを使ったことがない方であれば「効果ないのでは?」と疑問に思う程度ですが、実際に使用したうえで効かない場合だと「やっぱりCBDに効果があるのは嘘だ」と判断してしまっても仕方がありません。
しかしCBDを使用しても効果ない場合、使用している製品が合っていないことや摂取方法・摂取タイミングなどが良くない可能性もあります。
CBDを使用しても効果ない原因については、主に以下のようなものが挙げられます。
- 使用している製品のCBD含有量が少ない
- 1回あたりの摂取量が少ない
- 摂取するタイミングが良くない
- 摂取方法によっては効果が出にくい
では、それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
効かない原因①使用している製品のCBD含有量が少ない
CBDが効かない原因として第一に、使用している製品のCBD含有量が少ない可能性が考えられます。
製品によってCBD含有量が異なり、日本で販売されているものであれば低濃度のもので1%、高濃度のもので24%とその差は非常に大きいです。
CBD含有量が少ない製品を購入してしまった場合、使用しても効果を感じないことがあるため、購入時にはCBD含有量を確認するのを忘れないようにしましょう。
また、稀にCBDが一切含まれていない粗悪品も販売されているケースもあるため、信頼できる業者を利用することが大切です。
効かない原因②1回あたりの摂取量が少ない
CBDの濃度が高い製品を使っている場合でも、1回あたりの摂取量が少ないと期待する効果を感じないことがあります。
しかし多量に摂取すれば良いというわけでもなく、CBD研究の第一人者である佐藤均教授によると1日100mg以上の量を摂取すると、免疫抑制が強くなる恐れがあるため注意が必要です。
1日あたりのCBD推奨摂取量は、日本の公的機関によって定められているわけではありませんが5〜100mgといわれており、さらに適切な量には個人差があります。
そのため人によって少量で効果が現れる場合もあれば、多量に摂取しても効果ないこともあることから、実際には量を調節しながら試していくことが大切です。
効かない原因③摂取するタイミングが良くない
CBDは摂取するタイミングが良くないと効かないことがあり、具体的に空腹時の摂取は効果を実感しづらいといわれています。
特に脂質が不足していると効果が半減することもあるほか、大量にお酒を飲んだうえで摂取した場合にも効果を感じないケースがあるようです。
そのため含有量や摂取量を気にしているのに効果ないと感じる方は、摂取するタイミングも見直すと良いでしょう。
効かない原因④摂取方法によっては効果が出にくい
CBDの摂取方法は、大きく分けて「経口摂取」「舌下摂取」「吸入摂取」などが挙げられますが、この摂取方法によっては効果が出にくいことがあります。
CBDはエディブルやオイル・リキッドなどの製品に応じた方法で摂取しますが、摂取方法ごとに吸収率が異なります。
吸収率が低い方法を取り入れている場合は効果を感じないケースがあるため、さまざまなCBD製品・摂取方法を試して効果の体感値を比べてみると良いでしょう。
CBDの効果を感じないときの対処法
CBDを使用しても期待したような効果を感じないときは、どのような対処法を取れば良いのでしょうか?
ここからは「摂取量」「摂取タイミング」「摂取方法」の3つの観点から、CBDの効果を最大化させる対処法について解説していきます。
対処法①十分な量のCBDを摂取する
CBDの効果ないと感じる場合の対処法としては、まず十分な量のCBDを摂取できているか確認することです。
CBDの効果には個人差があるとお伝えしたように、CBDの適切な摂取量も人によって異なるため自分に合った摂取量を見つける必要があります。
初めてCBDを試す場合は1日あたり10〜15mgの少量から始め、効かないようであれば徐々に摂取量を増やしていくと良いでしょう。
対処法②食事中または食後に摂取する
食事中または食後のタイミングで摂取することをおすすめします。
CBDは油脂に溶けやすい性質を持っているといわれていることから、特に脂質の多い食べ物と一緒に摂取すると効果を実感しやすいです。
実際にミネソタ大学の実験では脂質の多いブリトーと一緒にCBDを摂取すると、空腹時と比較して吸収率が4倍に跳ね上がったという結果も出ています。
対処法③吸収率が高い方法で摂取する
CBDの摂取方法のなかでも経口摂取はそのほかの摂取方法と比べて吸収率が低いため、経口摂取で効果ない場合は別の摂取方法も試してみると良いでしょう。
CBDの摂取方法ごとの吸収率は、以下の表を参考にしてください。
CBDの摂取方法 | CBD吸収率 |
---|---|
経口摂取 | 6〜20% |
舌下摂取 | 13〜35% |
吸入摂取 | 34〜56% |
吸収率の高さを重視するなら吸入摂取や舌下摂取がおすすめですが、初めてCBDを試す方はCBDエディブルで美味しく摂取できる経口摂取から始めるのもありです。
ブロードスペクトラムのCBD製品なら相乗効果が期待できる
製品によってCBDは、「アイソレート」「ブロードスペクトラム」「フルスペクトラム」という製法で作られています。
麻にはCBDをはじめとした100種類以上のカンナビノイドやテルペン類などの成分が含まれているのですが、アイソレートは麻からCBDのみを抽出した製法です。
フルスペクトラムとブロードスペクトラムはCBD以外のカンナビノイドやテルペン・ミネラルも含まれる製法ですが、フルスペクトラムに関しては違法成分であるTHCも含まれるため日本では販売されていません。
一方ブロードスペクトラムにはTHCが含まれておらず、ほかの有用成分が相互的に作用しあって「アントラージュ効果(相乗効果)」を期待できるためCBD製品で効果ないと感じられた方は選んでみることをおすすめします。
ブロードスペクトラムとはどんな製法?
上記でもかんたんに説明しましたが、ブロードスペクトラムとはTHCを除くすべての成分を抽出した製法のことを指します。
CBDはもちろんのことTHCを除くCDNやCBGといったカンナビノイド成分のほか、テルペン類なども含有している点が大きな特徴です。
そして、それぞれの成分を一緒に摂取することで得られる効果を「アントラージュ効果」と呼びます。
アントラージュ効果で何が期待できる?
アントラージュ効果では何が期待できるのかというと、カンナビノイドにはそれぞれ抗炎症作用や抗不安といった作用がありそれぞれが効果を高め合います。
またテルペン類にも高いリラックス効果や血圧を下げる効果があるだけでなく、CBDの吸収性を高める成分もあるため一緒に摂取するとCBDの効果を向上させることが可能です。
実際にテルペン類は良い香りの成分であることから、アロマセラピーや香水にも使用されています。
CBDのアントラージュ効果やブロードスペクトラム製法に含まれる成分の効果については、以下の記事で詳しく解説しているため気になる方はぜひご一読ください。
CBDは効果ない?効果を感じない原因と効かないときの対処法まとめ
CBDを使用しても効果ないと感じる原因としては、主に以下のようなものが挙げられます。
- 使用している製品のCBD含有量が少ない
- 1回あたりの摂取量が少ない
- 摂取するタイミングが良くない
- 摂取方法によっては効果が出にくい
そのためきちんとCBDの効果を実感するには十分な量のCBDを摂取することや、CBDが吸収されやすくなる食事中・食後のタイミングで摂取することのほか、吸収率が比較的高い吸入摂取・舌下摂取を試すと良いです。
またCBD製品にはアイソレート・ブロードスペクトラム・フルスペクトラムという製法がありますが、ブロードスペクトラムは違法成分THCを除くカンナビノイドやテルペン類が含まれるため、それぞれの成分が相乗的に作用し合うアントラージュ効果を期待できます。
「CBDを使ったけど効果ない」「CBD製品は効かない気がするから購入をためらっている」という方は、ぜひ今回紹介した対処法などを参考にしてみてください。