ヘンプシードの効果や効能は?種類やおすすめの取り入れ方もご紹介!

  • 2023.01.27

ヘンプとは、麻の一種で日本では「大麻」とも呼ばれています。

大麻と聞くとネガティブなイメージが強いですが、日本でも昔から馴染みのある穀物のひとつです。

最近は欧米を中心に栄養価の高さが評価され、スーパーフードとして注目されている他、CBDオイル等のリラックスアイテムとしても知られています。

今回の記事では、ヘンプについてやヘンプシードの効果・効能、ヘンプシードの取り入れ方について紹介します。

ヘンプとは?

 

ヘンプとはアサ科の植物で、「大麻」とも呼ばれます。

日本では大麻は危ないものという印象が強いかもしれませんが、神社のしめ縄や鈴雄といった神具や麻の布などの原材料であり昔から生活に欠かせない植物です。

最近はヘンプから抽出される薬理成分であるCBDの効果が示されており、医療用途の大麻解禁がアメリカでも加速しています。

日本でも、有害だと言われる成分がほとんど含まれていない産業用大麻が特区で試験栽培されています。

また、ヘンプは害虫に強く成長が非常に早いため農薬や除草剤を使う必要がなく、不良土で少量の水でも栽培が可能で土壌が改良されるなど環境保全にもなる植物です。

ヘンプシードとは?

 

ヘンプシードとは麻から取れる種子のことを指し、世界中で古くから穀物の一種として消費されています。

日本で身近なところで言えば、七味唐辛子に入っている一番大きな黒くて丸い粒がヘンプシードです。

身体に必要な栄養素が豊富に含まれているため、最近は欧米を中心に栄養価が高いスーパーフードのひとつとして人気を集めています。

ヘンプシードから得られる効果や効能は?

 

ヘンプシードは良質なタンパク質や必須脂肪酸、不要性食物繊維、ビタミン、ミネラルなど健康維持に必要な栄養素がバランスよく豊富に含まれています。

では、実際に摂取するとどのような効果や効能があるのでしょうか?

健康面と美容面に分けてご紹介します。

健康面での効果・効能

まずは健康面に作用する効果や効能についてです。

下記にて、それぞれヘンプシードに含まれる成分と、それらによる効果・効能をまとめています。

成分 期待できる効果・効能・作用
タンパク質 生命活動を支える三大栄養素の1つ
必須アミノ酸 代謝の調整やエネルギーとしての利用
神経伝達物質の生成 等
必須脂肪酸 生活習慣病予防
食物繊維
マグネシウム
不溶性食物繊維
便秘の予防・改善
整腸作用

ヘンプシードには消化に優れた良質なタンパク質が豊富に含まれています。

タンパク質は生命活動を支える三大栄養素の1つで、筋肉や臓器、血液、髪や肌などを作るための成分です。
タンパク質が不足すると身体の機能を正常に維持することができず、さまざまな不調が起きてしまうため、健康を維持するためにもヘンプシードの摂取がおすすめできます。

また、ヘンプシードには必須アミノ酸や必須脂肪酸といった、体内では生成ず、摂取する必要がある栄養素も豊富で、オメガ6とオメガ3が理想のバランスで含まれている必須脂肪酸には生活習慣病予防も期待できます。

美容面での効果・効能

健康面の他に、美容面にも良い効果や効能が期待できます。

ヘンプシードには酸化を抑える効能があるとされており、肌の老化や荒れを抑えるといった効果が期待できます。

また、それら以外にも美容面で作用する成分と期待できる効果効能について下記にてまとめてみました。

成分 期待できる効果・効能・作用
血流改善
コラーゲンの形成によるしわとシミの改善作用
亜鉛 皮膚炎やニキビ予防
マグネシウム 酵素のサポート
肌のハリを維持
γリノレン酸 アトピー性皮膚炎の方や敏感肌のケア

美肌のために取り入れる他、肌荒れの予防にも効果を期待できます。

また、健康面での効果が発揮されれば体内環境が改善され、基礎代謝が上がり痩せやすくなるなどの効果も期待できるでしょう。

美容のためにも是非取り入れたいですね。

ヘンプシードの取り入れ方

ヘンプシードは料理に加えて摂取することが多いです。

主にナッツのような状態で出回っていますが、加工方法によって様々な形で料理に取り入れることができます。

ここからはヘンプシードの加工方法や種類について紹介します。

ヘンプシードナッツ

 

ヘンプシードナッツとは殻を取り除き、食べやすくしたものです。
クルミに似た風味でやわらかいのでそのままで食べることもできます。

ゴマのように小さく、どんな料理にも加えやすいため初めてヘンプシードに触れるという方にもおすすめです。

ヘンプシードナッツでおすすめの取り入れ方

そのままで食べられるので、簡単に取り入れることが可能です。

  • そのまま食べる
  • サラダにドレッシングと一緒にかける
  • ご飯にふりかける
  • ゴマの代わりにほうれん草と和える
  • 手作りのクッキーやケーキに混ぜる

ヘンプオイル

 

ヘンプオイルはヘンプシードを圧搾して作られるものです。

オイルではありますが、含まれている栄養素が熱に弱いため、冷たいものや食べる直前にかけるようにしましょう。

摂取するだけでなく、髪や肌に直接塗るなどの使い方もあります。

ヘンプオイルでおすすめの取り入れ方

  • みそ汁やスープに食べる前にかける
  • サラダにドレッシングの代わりとしてかける
  • シャンプーやコンディショナーに混ぜて使用する
  • 直接肌や髪に使用する

ヘンプミルク

 

ヘンプミルクは、ヘンプシードから作られる植物性ミルクのことです。

日本人は乳成分を上手く消化できない人が多いですが、ヘンプミルクは消化器官に負担がかからず身体に優しいので牛乳が苦手な方にもおすすめできます。

また、牛乳や大豆、ナッツのアレルギーがある方でも安心して飲めるミルクです。

ただし、欠点として一部の自然食品店で売っていることもありますが、高価なことが多く、なかなか手に入らないため手作りする必要があるなど手間がかかる点が挙げられます。

ヘンプミルクでおすすめの取り入れ方

豆乳や牛乳と比べると、青臭さがあり、コクがないためそのまま飲むのは好き嫌いが分かれます。

  • コーヒーやココアに加える
  • 料理やお菓子を作るときの牛乳の代わりに使用
  • プロテインを溶かす時の水や牛乳の代わりに使用

ヘンプパウダー

 

ヘンプパウダーとはヘンプシードをパウダー状にしたものです。

ヘンプシードにはもともと豊富なタンパク質が含まれているので、パウダー状にしたものは主にプロテインとして摂取する方が多いです。

前述したように、ヘンプは加熱に弱いですが、グルテンフリー対応のお菓子の材料などにも使用されることもあるようです。
ヘンプの効果を十分に得たい場合には加熱しない摂取方法で取るようにしましょう。

ヘンプパウダーでおすすめの取り入れ方

パウダーはナッツより食感にクセもないので料理などの食感をできるだけ変えずに取り入れたいなどこだわりのある方におすすめです。

  • プロテインとして
  • スープやカレーに入れる
  • ヨーグルトに入れる
  • 手作りのクッキーやケーキの生地に混ぜ込む
  • きな粉の代わりに団子やお餅にかける

ヘンプとは?得られる効果や効能まとめ

本記事ではヘンプの効果や種類、摂取の仕方について紹介しました。

日本でヘンプ(大麻)と言うと危険なものという意識が強いですが、昔から身近なもので生活にも深くかかわっているものです。

さらにヘンプシードは身体に必須な栄養素がバランスよく豊富に含まれており、欧米などではスーパーフードとして注目されています。

近年では日本でもヘンプがスーパーフードとして注目されている他、CBD製品として摂取する方も増えています。

ヘンプシードは様々な形で摂取することができるので栄養不足で悩んでいる方、健康美容としてなにか取り入れたいと思っている方は是非一度ヘンプシードを取り入れてみてはいかがでしょうか。